5th Album “Kiss from a Rose”

Brave Bull~勇敢な牛~

2020年12月1日、世間を揺るがすコロナ禍の真っ最中、今回のレコーディングは行われました。
場所は、最新の設備を誇るランドマークスタジオ。
音環境はもちろんの事、3歩歩けば消毒液、感染対策も徹底しています。

とにかく、こんなご時世だから、みんな疲弊し癒しを求めている、バラード中心で行こう!
今回のコンセプトでありました。

寺島レコードの特徴「哀愁」「情熱」「美メロ」
テーマを唄う空気感。
余韻の美しさ。
せせこましくならない。
鳴こう啼こう泣こう。

↑レコーディング前、私が残したメモ。

蓋を開けてみれば、やっぱりジャズは生き物、予定調和にはならず
意識すればするほど、優雅に歌うとは程遠い
必死に格闘する自分の姿。

けれど、これもそれもあれもどれも
あの時の想いが溢れた音。
甘酸っぱくほろ苦い、緊張と集中と想いが
たくさんたくさん詰まっています。

今回、トリオのメンバーが新しくなりました

Bassは鉄井孝司さん
東京都出身。University of North Texasに音楽留学。卒業後、Dallas/Fort Worthエリアにて様々なミュージシャンと活動。
現在は日本JAZZ界トップの率いる数々のバンドやユニットで活躍中。
知識に裏付けされた緻密さと、歌心溢れるフレーズ、繊細で温かな音、多くのミュージシャンが信頼を寄せるマルチプレイヤー。

Drumsは高橋延吉さん
大阪府出身。同志社大学卒業後、関西を中心に数々のジャズセッションに参加。主な共演者は、綾戸智絵、越智順子、KAJA、チャカ(安則真実)、MALTA等多彩。
豊かな発想、自由自在、ユニークなプレイが魅力のオンリーワンプレイヤー。

一見対極にいるような印象のお二人
数年、トリオとして活動する中で、二人の化学反応、変幻自在な音の渦に巻き込まれる心地良さの中で、沢山の景色を見せて頂きました。
まずは今の時点での集大成、Albumをたっぷりご堪能頂いて、今後のトリオの発展を、楽しみにして頂けたら幸いです。

収録オリジナルについて

3曲入りました。

No Rain,No Rainbow

大好きなハワイのことわざ
雨上がりのすっきりとした青空
清々しい気持ちで作ったワルツ。

Linna

自分の中のもう1人の自分
小さな女の子
可愛がってあげないと
拗ねてしまう
元々はハメーンリンナというタイトルでした。
フィンランドの森と湖に囲まれた美しい村
レコーディングのテイクを聴いて見たら、イメージが変わり、タイトルも変更。
こういう事ってあるんですよね。

Brave Bull

ラテンのナンバー
カクテルの名前から頂きました。
カルーアとテキーラのみ
甘くて強く潔い
何があっても立ち向かって行きたい
勇敢な牛のように

***

今回はCD特典として、通常販売される本編バージョンの他に、録りっぱなしのラフミックス盤が付いています(内容は同じ)。
演奏家としては封印しておきたい、ラフミックスを公開するなんて、
寺島レーベル、どれだけSなんでしょう!?
聴き比べてみて、楽しんで頂けたら、演奏者としては救われる想いです(笑)

最後に

初めて大橋祐子トリオのAlbumを聴いて下さったみなさま、いつも応援して下さるみなさま、
ランドマークスタジオエンジニア佐藤宏章さん、解説を my書いて下さった後藤誠一先生、ヘアメイク釣谷ゆうきさん、
WEBデザイン冨川裕子さん、ドラムを提供下さったライブハウス「CASK」、
DIWの坂本涼子さん、プロデューサー寺島靖国さん
心より感謝申し上げます。

大変な状況が続いていますが、まずはお身体気をつけて
穏やかに過ごせる日が来る事を願っています。

2021年3月6日
大橋祐子

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